【金利上昇で債券価格は下がる？】経済ニュースの用語を初心者にも簡単にわかりやすく

はじめに

【金利上昇で債券価格は下がる？】経済ニュースの用語を初心者にも簡単にわかりやすく解説しました。

債券に関連する主要な用語と、金利と価格の関係性を示すものを以下にまとめます。特に、金利上昇時に債券価格が下落するなどの関係性を理解するために役立つ用語を含めています。

目次

債券の基本的な用語

1. 額面（パー）

• 債券の元本のこと。償還時に投資家が受け取る金額。

2. 利回り

• 債券から得られる収益を示す指標。利回りはクーポン利率に対して、債券価格や償還までの期間によって変動する。金利が上昇すると、利回りは上昇。

3. クーポン利率

• 債券の発行時に決められた利息の割合。通常、債券の額面に対して定期的に支払われる利息の割合を指す。

4. 償還（満期）

• 債券の返済期限。満期になると発行者が額面金額を投資家に返済する。

5. 表面利率

• 債券の発行時に設定される固定の利率。クーポン利率と同じ意味で使われる。

債券価格と金利の関係を示す用語

1. 逆相関

• 債券価格と金利の関係を示す用語。一般的に、金利が上昇すると債券価格は下落し、金利が下落すると債券価格は上昇する。これは逆相関の関係と呼ばれる。

2. デュレーション

• 債券の価格変動に対する金利変動の感度を示す指標。デュレーションが長いほど、金利変動に対して債券価格が大きく変動する。つまり、金利が上昇すれば、デュレーションの長い債券の価格は大きく下落する。

3. コンベクシティ

• デュレーションが金利変動に対して正確に価格変動を捉えきれない場合に、その修正を行うための指標。金利の大きな変動時に価格の変動が線形ではないことを示す。

4. 価格変動リスク（価格リスク）

• 金利の変動によって債券価格が変動するリスク。金利上昇時には債券価格が下がるため、価格リスクが発生する。

5. 金利リスク

• 債券投資において、金利の変動による損失のリスク。金利が上昇すると、債券価格が下落し、金利リスクが発生する。

6. キャピタルロス

• 債券の価格が下がることによって発生する損失。金利が上昇するとキャピタルロスが生じやすい。

7. クーポンレート（Coupon Rate）

• 発行時に設定される、債券に対して支払われる定期的な利息率。固定金利の債券では一定だが、市場金利の変動により債券価格が変わる。

8. 再投資リスク

• 債券から得られる利息を再投資する際に、再投資時の金利が低いと利回りが減少するリスク。金利が低下すると再投資リスクが高まる。

9. 利回り曲線（イールドカーブ）

• 異なる満期の債券の利回りをグラフで示したもの。利回り曲線が右上がりの時（通常の状態）は、長期金利が短期金利より高い。

10. パラレルシフト

• 債券の利回り曲線が全体的に同じ幅で上下にシフトすること。金利の一斉上昇または一斉下降を意味する。

11. 信用リスク（デフォルトリスク）

• 債券の発行者が元本や利息の支払いを行わない可能性を指す。金利上昇に関係はないが、リスクの一つ。

債券価格に影響を与える他の要因

• インフレーションリスク: インフレが上昇すると、債券の実質利回りが低下し、債券価格が下がる可能性がある。
• 市場リスク: 債券市場全体の変動によって価格が影響を受けるリスク。

債券の金利と価格の逆相関に関連する概念を理解すると、金利上昇や低下に対する債券投資のリスクや戦略をより効果的に考えることができます。

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